ワインリスト
コン・コンコン 2022
con konkon 2022
生産本数 | 891本 |
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栽培責任者 | 近藤良介 |
ぶどう生産地 |
KONDOヴィンヤード タプ・コプ農場(三笠市達布) |
品種 | 混植区のぶどう8種以上 ピノ・グリ、オーセロワ、シャルドネ、 ソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツ・トラミナー、 ケルナー、シルバーナー、リースリング他 |
農薬 | 化学肥料、除草剤不使用。 ボルドー系農薬7回、硫黄剤2回、殺虫剤1回 |
ぶどう収穫日 | 2022年10月21日、22日 |
瓶詰日 | 2023年9月16日 |
仕込み方法
ぶどうは全て網で除梗し、手動式ローラー破砕機で破砕をしたのちに、地中に埋めたクヴェヴリ型コンクリートタンクに仕込み。その際、konkonクヴェヴリ2021から分離していたロットの一部をブレンド。(2021の比率が15%を超えたため、ノンヴィンテージとなります)そのまま6か月の発酵と熟成を経て、上澄みの部分のみを樽へ移動。5ヶ月間の樽熟成を経て瓶詰め。無濾過。清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸無添加。
konkonの進化はこれで3段階目。2012~2015まではステンレスタンクと樽、2017~2021はクヴェヴリ、そして今回2022は、初めてクヴェヴリ型コンクリートタンクでの仕込みとなっています。
クヴェヴリ型コンクリートタンクは、北海道苫小牧市に本社を置く「会澤高圧コンクリート(株)」さんの全面協力で導入が実現しました。古くて新しい素材、コンクリート。ステンレスや樽に代わり、技術的にどのような形状でも表現できる同社のコンクリートタンクは、現在日本のワイン製造業界で大きく注目されつつあります。私としても、職人の技術で造られるクヴェヴリは今後入手困難という中、その独特の形状は自然発酵でワインを醸造する上で捨てがたいという思いと、ぶどうもそれを醸す容器も可能な限り地産でありたいという気持ちとも合致して今回のプロジェクトに繋がっています。
ワインを造る際、どんな素材の容器で発酵や熟成をさせるかは、味わいを決める上で非常に大きな要素の一つです。陶器のクヴェヴリからにじみ出る独特の優しさや素朴さはこれまでのkonkonに共通するバックボーンでもあり、その意味で初めて扱うコンクリート素材に多少の不安はありました。
結果として、それらの優しさ素朴さを内包しつつ、より洗練された印象に仕上がっていると感じました。といってもステンレスのような切れの良さまでではなく、クヴェヴリとステンレスのちょうど中間と表現したらよいのでしょうか…。飲んでのお楽しみです。
ネーミングは、お約束通りコンコンコンの3連発です。コンクリートで近藤が混植のぶどうを…覚えやすいのが一番です。この2022は全体的に収穫量が少なく、残念ながら本家クヴェヴリに入れるぶどうが無く容器別の比較はできませんでした。(ちなみに2023も)今年こそは全ての容器を満たせるようにしたいです!