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KONDOヴィンヤード ピノ・ノワール 2021

KONDOヴィンヤード ピノ・ノワール 2021

KONDO Vineyard Pinot Noir 2021

蔵出し参考価格 税別3,200円(3,520円)
生産本数 1,977本
栽培責任者 近藤拓身、近藤良介
醸造責任者 近藤良介
ぶどう生産地 KONDOヴィンヤード タプ・コプ農場(三笠市)60%
モセウシ農場(岩見沢市栗沢町)40%
品種 ピノ・ノワール 100%(クローン:MV6 70%、スイスクローン(タプ・コプ)7.5%、667(タプ・コプ)7.5%、115(モセウシ)7.5%、113(モセウシ)7.5%)
農薬 化学肥料、除草剤不使用。
ボルドー系農薬4回と、殺菌剤1回使用
ぶどう収穫日 2021年10月8日~12日(タプ・コプ)
10月13日、14日(モセウシ)
瓶詰日 2022年7月8日

仕込み方法

畑の区画、クローンごとに7日間に分けて収穫。ピンセットで灰色カビ病の選果を行い、網で除梗をしたのちプラスチックタンクへ仕込み。自然発生する炭酸ガスで2週間のセミ・マセラシオン・カルボニック。徐々にピジャージュをしながらプレスし、225Lの古樽と600Lの大樽に移して8ヶ月熟成。大樽のうち、292本だけを「タプ・コプ」として瓶詰めし、残りは「KONDOヴィンヤード ピノ・ノワール」にブレンド。無濾過、清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸10ppm添加。

2021年は、ピノ・ノワールにとってはここ10年でも1,2を争う良いヴィンテージになりました。春から初夏にかけて好天に恵まれて開花期も順調に経過。7月の月間雨量はわずか7mm、その後8月にかけても連日の晴天で熟度も順調に上がり、収穫期に少し雨が降って灰色カビ病の選果に苦労をしたものの、成熟したバランスの良いぶどうが収穫できました。

2017年以降、通常はタプ・コプそしてモセウシの2つのピノ・ノワールをリリースしてきましたが、販売の方針を少し見直す意味で「KONDOヴィンヤード ピノ・ノワール」という大きなロットの赤ワインをブレンドで一つ造り、その上で、その年最も仕上がりが良いと判断した樽の中から一つを選び、タプ・コプもしくはモセウシいずれかのピノ・ノワールとして、上級キュベを造ることとしました。(2021は「タプ・コプ」。2024春に発売予定)

ぶどうは熟度が上がった順に収穫。健全な灰色カビ病(ボトリティス)が多く、選果は過去最大級にやりがいがありました。タプ・コプのクローン667を皮切りに、MV6、スイスクローンを。その後モセウシのMV6、115,113と収穫を進め、一旦それぞれの畑ごとにタンクを分けて仕込み、樽熟成も別々に。瓶詰時にブレンドをして仕上げています。

現時点では、空知らしい赤系ベリーの溌剌とした印象。香りの奥にはクローブ、コショウなどスパイシーさも。中盤も赤い果実が続き、飲み心地はするすると。最後はカシスなどの黒系果実を感じながら、キレのよい酸で余韻はすっきりと長く続きます。この酸が丸くなり、液体の奥から腐葉土やスパイスなどの複雑さがにじみ出るまで待ちたいところ。2026年~2032年ぐらい。

個人的に、今まで自分で造ったどのピノ・ノワールよりもバランスが良く、好きな味筋に仕上がっています。数年の熟成でどんな表情を見せるか、今からが楽しみです。

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