ワインリスト
ナカイ・ミュラワ 2021
蔵出し参考価格 | 税別2,500円(2,750円) |
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生産本数 | 1,234本 |
ぶどう生産地 | 余市町登地区 中井農園 KONDOヴィンヤード モセウシ農場 |
品種 | ミュラートゥルガウ 70%、オーセロワ 30% |
農薬 | 中井農園は慣行農法による栽培 モセウシ農場はボルドー系農薬7回と殺菌剤1回、殺虫剤1回使用 |
ぶどう収穫日 | 2021年9月18日(ミュラー・トゥルガウ) 9月21日(オーセロワ) |
瓶詰日 | 2021年12月24日 |
仕込み方法
垂直式油圧バスケットプレス機で全房プレスをし、発酵前おり引き(デブルバージュ)はせずそのままプラスチックタンクにて自然酵母で発酵。発酵終了後、プレス時に冷凍保存していた果汁を溶かして加えたのちに瓶詰めし、自身の糖分により瓶内で2次発酵。無濾過、清澄剤、添加剤等不使用。亜硫酸無添加。
中井農園さんのぶどうの植え替えを段階的に進めている影響で、2021は一時的にミュラー・トゥルガウの収穫量が減り、相対的に自園のオーセロワの比率が初めて30%に達しました。また、本数も2020の2,075本から大幅に減り、今回はある意味特別なヴィンテージになるかもしれません。
2021年は、私の経験では過去最も暑い夏になりました。(ここ数年は毎年そのように言っている気もします)7月中旬から8月初旬までの3週間はほとんど降雨がなく、さらに連日30°Cを越える猛暑が続き、ぶどうの成熟も異例のスピードで進みました。特にスパークリング用のぶどうにとっては酸の急激な減少が心配され、ミュラー・トゥルガウ、オーセロワともに過去最も早い収穫日になりました。
糖度よりも酸を重視したため、アルコール度数は10%を切り、非常に飲みやすい仕上がりです。すりおろしたリンゴやメロンの様な香りに青蜜柑のよう爽やかさも加わり、すっきりとしながらも白ワインとしての存在感もある味わいで、抜栓から数日たってガスが抜けても美味しく飲むことができます。その飲みごたえの部分は、30%のオーセロワから感じられるのかもしれません。
2022年3月時点ではまだガスは弱めです。夏にかけてガス圧はしっかりと高まり、飲み頃はその頃から。過去のミュラワ以上に熟成させても面白い仕上がりなので、4~5年程度置いておくのも楽しみ方の一つかもしれません。抜栓する際は良く冷やしてから、数日かけて楽しむ場合は白ワインと同じ温度帯でお飲み下さい。